付箋紙的諸行無常

だいたいノンフィクションです

営業マン奇譚 平成29年晩夏

学生時代にお世話になった指導教員は、「Insp■re the Ne×t」とか「拝●」とかの語でわかる人にはわかるであろう企業に勤めていた。「落*穂」のエピソードも伺ったことがあり、それもあってか、今でも私のデスクマットのなかにはその絵を印刷していれてある。

昨年から私は「three love精神」R社の製品の販売店で営業をしているが、なんと取り扱っているオフィス用電話機が拝承社製品である。厳密にはその子会社の製品であるが、まあ、そう見做してもよいとは思う。

盆休み前の或る日の昼休み終了間際、お客さんから突然の電話があり、曰く「電話機ってやってる? うちの電話調子悪いんだわ~。早く変えたいんだ」と。

その電話があった2時間後には現地下見を終え、その後ゴニョゴニョゴニョの事情があり少々遅れたものの、本日、先の言のとおりほぼ即決でリースで購入頂けることが決まった。

見積書を持参して先方へ到着するまでの約五分間、恩師の顔が脳裏にうかんだ。

永年、データベースを専門に研究されてきた方である。V●●Bでは局所的及び大局的問合せ機構に関する云々をストックホルムで発表された方である。いまのH●R●Bにもその原型は残っているであろうが、さて電話機のなかはどうかしら。独りでそんなことを想像していた。

改めて商品の説明をしながら見積りを確認していただいたのち、「うん、いいんじゃない」「君に任せた」というお言葉を頂き、ご成約となった。

平成29年8月21日大安吉日午後1時半頃、まったく、感無量という言葉以外に相応しいそれが見当たらなかった。